全ての乗り物にカメラを取り付ける必要あり。
京都では、観測史上最も早い桜の開花が記録され、3月に満開を迎えています。また、新型コロナもひと段落し、国内外から多くの観光客が訪れています。
そんな中、3月28日に観光名所である嵐山へと続く保津川で悲しい事故がありました。
事故の概要
京都市と亀岡市の境にある保津峡を流れる保津川。亀岡から嵐山へ続く急流を船で下る保津川下りで船が転覆し、乗客25人と船頭4人が投げ出され、最大400m流されました。
この事故で二人の船頭が命を落としました。
過去にも2000年以降に3度事故があり、2015年に船長が亡くなる事故がありました。奇しくもこの時に亡くなった船長は、今回の事故で命を落とした船頭の父親だったということです。
事故の原因
事故の原因は操作ミスによる座礁で転覆したのではないかと推測されています。
事故は、様々な要因が重なって起こるものです。1艘に4人の船頭が乗船しているのは、何か操作ミスがあったときにフォローできるようにという意味もあるのではないでしょうか。
対応策
原因を追究するには、やはり、カメラで映像を記録しておかなければなりません。実際、自動車ではドライブレコーダーがかなりの割合で普及してきました。最近はユーチューバーが小型で高性能なウエアブルカメラを使って動画を撮影しています。そんなカメラであれば、バッテリーで駆動するので、電源も必要なく、船頭が体に付けて記録ができると思います。
事故の原因がはっきりすれば、対策もとることができますし、万が一事故の際にも初動が早くなります。危険を伴う乗り物に対して、全てカメラを義務付けし、安全マニュアルを整備していく必要があります。
もうこれ以上同じ場所で犠牲者を出さないよう、最大限の対策を講じ、乗客、スタッフの安全を最優先し、伝統を守ってほしいです。
犠牲となった船頭の方々のご冥福をお祈りいたします。