6月18日の早朝、茨城県内にある電気工事会社の資材置き場。白いワゴン車を横付けして出てきたポロシャツを着た男は現場に着くなり、まず軍手をはめました。
次に、車の横のドアをゆっくりと開け、そして、あたりを見回しながら近づいたのは、エアコンの配管。
男は、配管を両手に持つと、次々にワゴン車へと運び入れます。これを、ひたすら休みなく、30回も繰り返しました。男はドアを閉め、今度は後ろのドアを開けて、配管のある方へと向かいます。またしても、配管を繰り返し運び入れたのは69回!
このまま逃走するかと思われたが、男は突然、どこかへ歩き出し、戻ってきた男の手には、なんと配管が。70回目の積み込みは運転席でした。
30分間かけ、合計150kgの配管を積んだ車は、現場を立ち去っていきました。
被害に遭った電気工事会社の方は、「このへんぐらいまで配管はありました。被害額は10万円~15万円と思います」と語りました。
資材置き場には、エアコンの室外機や洗濯機なども置かれていたにもかかわらず、なぜ、配管だけが狙われたのでしょうか。
考えられる理由は、配管に銅が使われていたことです。今現在、国内の銅の価格は、1年前と比べても、2倍以上も高騰し、過去最高の値がついています。いち早くコロナ禍から回復した中国の需要が増加したことなどが影響しているといわれます。このため、売りさばく目的で、銅の配管を盗んだ可能性もあると被害男性は話しました。
窃盗被害に遭った男性は「車を見ると同業者っぽい。知っている人ではないと持って行かないと思う。毎日ムカつきます」と話しました。
<FNNプライムオンライン 2021年6月24日18:00配信>より
金属の下取り価格が高騰すると、連動して金属物の盗難が増えます。銅だけでなく、鉄、アルミニウムの価格も高騰しています。普段では見向きもされないような廃棄物ですが、価格が高騰すると転売するメリットが出てきます。ただし、この配管は電気工事会社の持ち物です。エアコン御取り換えの際に回収してきたものです。他人の物を勝手に持ち出して換金するなんて許されない行為です。業界のことをよく知っている同業の仕業の疑いもなくはありません。
廃品に見えても資源です。金属価格が高騰する中、今では資産ともいわれるでしょう。
屋外に置いておくことで狙われます。
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