雪道をゆっくり進むと、2人組は画面中央のさい銭箱へ近づきました。
スマートフォンのライトか、器用に明かりを当ててさい銭箱を物色。人目を気にしているからか、周囲を見渡すような様子もうかがえる。
2人がまず狙ったのは、小型の郵便ポストのような形の鉄製さい銭箱でした。
支柱は床のコンクリートに打ち付けられていて、抜こうとしてもびくともしません
さい銭箱を引き抜こうとするが、諦めたのか2人組はその場をいったん立ち去りました。
しかし、その3分後、またもや姿を現した2人組。今度は本堂の中に置かれた大型のさい銭箱へ。
派手なプリントの上着を着た2人組はさい銭箱の中を覗き込み、さい銭が入っているのか確認ました。
1人がしきりにさい銭箱の裏側を物色…その時、防犯ベルがけたたましい音を立て本堂に鳴り響きました。
男がさい銭箱の裏にある防犯用ケーブルを抜いたため、防犯ベルが作動しました。
お賽銭箱を例えば触って引き上げたりする際に、引き上げたことによってセンサーが「箱がずれた」ということで、警報の防犯ベルが鳴るというシステムになっています
突然の防犯ベルに驚いた2人組は、雪道を走って逃げました。
今回はさい銭が抜き取られる被害はありませんでした。
ちょうど年末年始ということでおさい銭の方は一度回収されていましたので、犯行当日はそんなにおさい銭があるような状況ではありませんでした
事件後、警備会社が警察に通報。犯行から1週間後の1月22日、警察は20代の男2人を窃盗未遂の疑いで逮捕した。
山形県のこのお寺では、5年ほど前に本堂に油をかけられる事件があってから、16台の防犯カメラを設置していました。
山形県では2020年、2019年の倍以上となる76件にのさい銭泥棒の被害があり、警察は警戒を呼びかけています。
お寺の担当者は「仏様は必ず見ていますので、そういったところをぜひ悔い改めていただければと思います」と語りました。
「イット!」2021年1月28日 木曜 午後7:40配信より
お賽銭というものは、人の様々な思いから、額にさせして手に入れた現金を、お祈りする際に、仏様に投じるものです。そんな思いの詰まったお金を盗んでも良い事は一つもありません。
冷静になって考えてみると、あとから後悔しかないような行動です。このような犯罪も、犯罪心理学の観点から申し上げると、「同一時間に同一空間で3つの要因がそろう事で犯罪が遂行されます。一つは、犯罪企図者、二つ目は、被害の対象物、そして最後の三つ目は抑止力のある監視者の不在です。このお寺は監視カメラが16台も付いていたにもかかわらず。犯罪に遭ってしまいました。幸いにも被害はなかったですが。このカメラは抑止力はなかったという事になります。
やはり、犯罪を防ぐ、いわゆる防犯考えるうえで、抑止は大事な事柄です。
私どもセキュリティハウスは、防犯カメラだけでは犯罪は防ぐことが出来ないというのが持論です。犯罪者が犯行に及ぶことが困難な環境づくりを構築する事こそ真の防犯であります。
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