さい銭泥棒対策について考えること
6月25日未明、京都市左京区内の神社でおみくじ箱から現金を盗んだとして男が逮捕されました。
同様の被害が続いていたため、神社側が防犯カメラを見ながら警戒していました。
25日午前2時頃、京都市左京区内の神社で男が鍵の掛かっていないおみくじの箱を開け、現金を盗んでいるのを、防犯カメラで警戒していた神社の教主の男性が発見しました。
男性は窃盗の被害を警察に110番通報するとともに逃げた男を追跡し数百メートルしたことろで合流した警察官が男を窃盗の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、自称建設作業員の男で「神社の境内に侵入しておみくじの代金が入っている箱の引き出しからおよそ800円の現金を盗んだことに間違いない」と容疑を認めています。
この神社では窃盗の被害が相次いでいてこの日も教主の男性が防犯カメラを見て警戒していました。
警察は余罪があるものと見て男を追及する方針です。
<YAHOOニュース 2023年6月25日6:33配信>より
神社での窃盗事件で一番多いのはさい銭泥棒です。さい銭は、有名な観光神社であれば、まとまった金額が入っていることもありますが、地域で信仰されている氏神神社であれば、イベントなどが無いときは、大金が入る事も少ないです。今回のニュースはさい銭箱ではなく、おみくじの料金箱でした。大金を狙った犯行ではないと思われます。
何故神社が狙われるのでしょうか?
人気のない時間がある
不特定多数の人が出入りする。
現金のある場所が分かりやすい
防犯対策がなされていなさそう
人目に付きにくい
明治神宮や伏見稲荷は観光客が多く、賽銭の量や金額も多く、常に人目にさらされているので盗難に遭いにくい環境です。
窃盗犯罪に遭っているニュースになるのは、観光客が押し寄せるような全国的に著名な神社ではなく、そこまで大きくない神社が多いです。
小銭が狙われる。
小銭目当てというのは、少額の窃盗だと、罪の意識が低いということが起因しているのではないでしょうか。
そのため、1度だけでなく、何度も繰り返し窃盗を行う。そのうちにだんだんマヒしてきて、自分のもののように、当たり前に取りに来るといったところでしょう。
窃盗は犯罪です。人のものを盗むのですから、方法や金額の大小で罪が重くなったり軽くなったりするわけがありません。
常習犯になる前に、いけないことだと教えてあげないといけません。
窃盗犯罪は、一度成功するとどんどんエスカレートしていきます。
万引きと同様です。
見つかったことを気付かせる
犯行を見つかる⇒現行犯⇒怒られる⇒悪いことをしたと気付く
これでは、犯罪者になってしまいます。
犯行前に、窃盗は悪いことだと気付かせる⇒窃盗をやめる
犯罪者を作らない。
これが、「防犯」です。
犯罪防止4原則
犯罪者は捕まりたくないので
①人目を避ける
②明るいところを避ける
③大きな音を嫌がる
④時間がかかるのを嫌がる
さい銭箱を守る一例を紹介します。
さい銭箱を傾けた時点で即座に警報音と閃光で周囲に異常を知らせます。
この時点で犯行を継続することは断念します。
「盗難防止装置作動中」というプレートや貼紙を目立つ場所に設置することで抑止効果がさらに強力になります。
人間が監視するのは、限界があります。
防犯カメラの目は、24時間365日ずっと見守ることができます。
また、センサーライトが動作し、周囲を明るくすることで、より抑止の効果を高めることも出来ます。
しかし、カメラはあくまでも事後処理なので、センサーと光や音との組み合わせが一番です。
こちらも参考にしてください。
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さい銭泥棒対策
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