突然の凶行。刃物と猟銃を使って4名もの尊い命が奪われました。
5月25日16時30分頃、長野県中野市で60台の女性が助けを求めて逃げているのを、刃物を持った男が追いかけ、刺殺しました。その後、複数の通報を受け、現場に向かった警察官2名を、猟銃のようなもので殺害、その後自宅に立てこもり、数回にわたり猟銃を発報した事件で、
翌26日4時30分頃に投降し、出てきた男の身柄を警察が確保しました。現場付近で倒れていた70代の女性の死亡が確認され、今回の犠牲者は4名となりました。
現段階で、詳しい犯行理由などは明らかになっていません。
最初に自制が刺されたのを目撃した人が、男に向かって「なぜそんな酷い事ことをするんだ」と声をかけると、「殺したいから殺した」と、答えました。
この事件を目にして、思ったことは、「人の命を奪ってはいけない」ということ。あまりにも当たり前なことですが、率直な感想です。次に考えたのは、「防ぐことはできなかったのか?」ということ。そして「なぜそんなことをしたのか?」おそらくは、このニュースを目にした方々のほとんどが考えたのではないでしょうか。
防犯に携わっている立場の人間として、どのようにすればこの手の犯罪を、未然に防ぐことができるのか?ということを考えます。日ごろは侵入窃盗犯罪対策のセキュリティシステムやカメラシステムを活用し、犯罪に遭わないため、環境を整備し、抑止を強化することで、犯罪対象にさせない=「狙わせない」ということを念頭に置いて活動しています。
しかし、今回のような事件や、強盗が起こったときに犯人の心理状況、考え方を理解していないと対策することは難しいのではないでしょうか。
とはいえ、それ以外にも突然の天変地異や突発の事故、例えば、地震や雷などの自然災害、車が突っ込む、ヘリコプタからの落下物など、不可抗力の事故で怪我をするということなどは、予測の範囲を超えています。
全ての災害を予測しながら生活するのは不可能なことです。
しかし、できれば災害に遭わずに安心して暮らしたいというのは全ての人間が思うことです。今回犠牲になった方のご冥福を心よりお祈りするとともに、このような悲しい事件が今後起きないように祈りたいと思います。