証拠を残したひき逃げ犯、電柱に衝突したと自ら通報?
7月6日夜、高知県南国市の国道で、自転車に乗っていた男性を車ではねてけがをさせ、その場から逃走した疑いで、男が逮捕されました。事件直前とみられる自転車と車を、近くの防犯カメラが捉えていました。
7月6日午後11時すぎ、南国市の国道195号を捉えた防犯カメラの映像です。暗闇の中を自転車が走っていった直後…黒の軽乗用車が走り抜けていきました。自転車はこの後、軽乗用車にはねられたとみられ、軽乗用車は逃走しました。
南国警察署の調べによりますと、事件の直後、はねられた60代の男性が通報しました。現場には、逃げた車の物とみられる“パーツ”が落ちていたということです。そのおよそ30分後、今度は容疑者の男から、「電柱にぶつかった」と通報がありました。容疑者がいた場所は、元の現場から1.2キロほど離れていて、電柱にぶつかった形跡はなかったということです。その後の捜査で、「容疑者の車と男性がはねられた現場に落ちていた車のパーツが一致」したことなどが分かり、警察が容疑者を逮捕しました。男性は右足の甲の骨を折る重傷ですが、命に別状はないということです。調べに対し容疑者は「間違いありません」と容疑を認める供述をしているということです。
<YAHOOニュース 2022年7月7日 18:16配信>より
車と自転車で接触事故を起こすと、ほぼ間違いなく自転車の人が怪我を負い、自動車が壊れますが、運転手がけがをすることはありません。
ということで、車は使い方によっては凶器になってしまうのです。ハサミや包丁と同様、正しく用法守らないと、命を奪ってしまうものになり得ます。
しかし、同様に自転車もまた加害者になり得るものです。ガソリンなどの燃料もいらず、ヘルメット着用義務も無ければ、免許証も必要ない便利な乗り物ですが、スピードはかなり出ます。
自動車と同様に歩行者と接触し、死亡事故を起こす可能性だってあるのです。
自転車と車の交通事故はどうして起きるのでしょうか?
自転車、車共にお互いの存在を意識し、交通ルールを順守し、譲り合いの精神をもって、安全運転していれば、事故は起きないはずです。
今回の事故の原因も詳しくはわからないですが、双方が互いに気を付けて相手を認識していれば起こらなかったのではないでしょうか。
いずれにしても、事故を起こしてしまっては、怪我もするし、お金もかかります。無駄な時間も多くかかってしまうので、事故はしないようにしたいものです。
防犯カメラが町中に設置されているので、事故の瞬間の画像はニュースでも多く見ることができます。また、ドライブレコーダーも普及してきましたので、事故の起こる原因もはっきりと残るようになりました。
これから、AIの技術が進歩していくと、事故現場の画像を解析し、事故の起こる要因・原因を分析し、事故の起こりにくい道路の作り方や、自動運転時に事故を起こさないようにする制御が進んでいくと、歩行者にとっても自転車にとっても安全が担保されるのではないでしょうか。
そんな未来が早く来るといいですね。