横浜市の病院で発生した「患者連続殺人」事件で連日ニュースが報道されています。
当社にも色々な所から問い合わせが入っています。
特に救急病院などは常時患者が搬送されたり、お見舞いなどで来訪者があります。
さすがに正面玄関は施錠されてはいますが、「救急受付」や「通用口」は
解錠されている場合が多くあります。
また、病院関係者なども出入りされます。
特に病院関係者はスルーで出入り出来てしまいます。
このような病院では外部からの侵入(入館)を制限することはほぼ不可能ではないでしょうか。
そこで考えられるのが重要な場所には無断入室禁止にする方法が考えられます。
出入りを管理するシステムとしては「入退室管理システム」となります。
しかし、重要な場所への入室を行う際の個人識別は必ずシステムに導入する必要があります。
理由は個人識別出来ないと「誰が?」「いつ?」「どこから?」など
重要な情報を履歴として保管することが出来ません。
経費削減の為に部署毎など複数の方が共有して使用するカードでは
入室者を特定することが出来ません。
これでは意味がありません。
「入退室管理システム」と同時に導入する必要があるシステムとして、
防犯カメラシステムは必ず設置する必要があります。
個人カードなどで特定するといっても、個人が本当に使用されたのかはわかりません。
個人カードの履歴と映像の履歴を確認して本人が入室したことがわかるシステムが必要になります。
また、出来れば入室する扉などが開かれた時に
チャイム音などが鳴動するシステムも同時に設置すべきです。
音が鳴れば周囲の方が音が鳴る方向を見る可能性もあり、
悪意を持って入室する者に対して犯行を思い止まらせる効果もあります。
(人は音には敏感に反応します。)
不特定多数の者が出入りされる病院ではなかなかセキュリティを強化することは難しいと思います。
しかし薬や医療器具(手術道具)など使い方よっては殺人に利用されるものが
多く保管されている場所ですので、最低限「薬品保管庫」や「医療器具保管庫」については
厳重な管理が必要になるのではないでしょうか。
病人の命を預かる施設です。
出来るところから見直して頂きたいと思います。