1月下旬に全世界のネットワークカメラに対してセキュリティ設定を行っていない映像があるサイトで見られてしまう問題が発生しました。
ネットワークカメラを初期設定のまま運用されている場合や認証不要に設定されている場合などで問題が発生しています。
各メーカー側も急遽ホームページで注意喚起を行うなどの対策をされています。
ネットワークカメラとはインターネット回線を利用して遠隔地でも映像を確認できる便利な監視カメラですが、専用の通信回線で映像を送信している訳ではなく、公衆の通信回線で映像を送信しているために誰でも条件が揃えばデータを取り出す(受信)することは可能なものです。
例えるなら、街中に重要書類を透明な袋に入れて持ち歩いて相手側に届けにいくようなものです。
誰でも近づいて透明な袋の中身を見ることが出来てしまうのと同じだと思います。
これでは他人に見られたくない映像は送れなくなります。
この問題を解決させるためにネットワークカメラにアカウント名とパスワード設定が出来るようになっており、その認証許可がないと映像が見られない設定が出来るようになります。
これで他人が映像を見ることが出来なくなります。しかしこれだけでは問題があります。
ネットワークカメラのアカウントとパスワードが広く一般的に出回っている場合では全く意味を持たないものになります。
例えるなら、街中に重要書類をダイヤル付のカバンに入れて持ち歩いているが、そのダイヤル番号が広く広まっている場合にはカバンを開けて見られてしまうのと同じです。
これでは問題ではないでしょうか。今回はこの問題も表面化してしまいました。
そこで誰にもわからない(送る側と受ける側以外)アカウントとパスワードの設定を行い、初期設定は削除して頂くことを各メーカー側がアナウンスをされています。
ここまでの設定をすることにより標準的なセキュリティが確保出来ます。
しかし、もっと高度なセキュリティ性を確保しないことには駄目な物件などは次回にお話します。