AIによる防犯とは?AIは人間の味方なのか敵なのか?
昨年11月公開されたチャットGPT。アメリカのOpenAi社が開発したAIチャットポッドです。質問に対して、ごく自然に様々な回答を即時してくれる便利ツールです。今までは検索エンジンに知りたいことを記入・検索すると、答えになりそうなサイトを教えてくれ、そのサイトにアクセスし、答えを求めるといった手順でした。知りたいことがダイレクトに表示されるなんてとても便利です。ところでAIって?
AIってなに?
AI=人工知能。 コンピュータを使って、人間が考えたり判断したりする構造を人工的に作り出すもの、という定義です。
AIには種類がある?
AIを分類すると、大きく分けて「特化型AI」と「汎用型AI」に分かれます。
「特化型AI」とは、ある特定の分野を深堀したものです。その分野では、ある意味において、人間ではかなわないような場合もあります。例えば、画像認識で顔認証したり、天気予報に使用されたり、対戦型ゲーム等で使用されます。今我々が体験できるAIは、ほとんどが「特化型AI」です。
それに対して「汎用型AI」色々な分野のものに対して、考えたり判断したりするものです。
SF映画に出てくるようなロボットが、自然に人間と会話したりするものです。
AIにできること
コンピュータなので、単純作業は得意です。また、大量のデータ処理もお手の物です。画像を認識するのも得意なので、精密機械の検査などもやり続けることができます。自動運転もAI技術によるものです。
防犯をAIに
AIカメラの技術が進歩していき、顔認証することによって、内部の人間なのか、外部の人間なのかを判断し、関係者はOK、部外者はNGという判断をして、録画を開始し、アラームを鳴動させる。なんてことをすると防犯センサーが必要なくなります。新聞配達の行動を認識するとアラームは鳴らさない。誤動作も大幅に減らすことができます。
そうすると、空き巣狙いなどの侵入窃盗犯罪は大幅に減らすことができます。犯罪者は考えます。AIカメラを欺くのは無理だと。。。次に考えるのは人間を欺くこと。特殊詐欺の件数や被害額が増えているのはそういった背景もあります。
それに加え、騙すためのテクニックや方法をAIが指南している、ということも一部報道されています。
チャットGPTは欧州で使用に対して慎重になっています。イタリアでは利用禁止にもなっています。理由は個人情報に対する不安感からです。その点、日本ではまだ規制がかかっているわけでなく、企業や学校単位で様々なルール決めがなされようとしています。技術的にも素晴らしく、このチャットGPTを使えば労務軽減にもつながるとも思います。
優秀なAIなので、特殊詐欺で使用するシナリオを作成することなどたやすいことです。犯罪者の片棒を担ぐAI。。。結局のところ、人がどう使うのかで善し悪しが決まります。
AIに良心というものを設定できればいいのですが。