スマホ買取店で窃盗
12月12日、東京・池袋のスマホ買い取り店で、スマホが盗まれました。窃盗の瞬間を防犯カメラが捉えていました。
店内にあるブースに座る男。その目の前では、店員が隣のブースに積まれた白い箱を移動させています。男は隣のブースをじっと見つめ、店員が背を向けた次の瞬間、横のブースに手を伸ばし白い箱を手に取ると、上着の内側に入れました。スマホが盗まれた瞬間です。
天井の別のカメラは、箱をつかみ取る手が一瞬の隙をついて、懐にいれる瞬間を捉えていました。
被害にあったのは、東京・池袋のスマホ買い取り店です。
買取・マネージャー
「(男が)中古スマホの買い取りに持ってきていて、査定が完了した後に隣に置いてある新品のiPhone15を隣のレジからとって」
店によると、男はスマホを売りに来た客だといいます。盗まれた白い箱には、12万円相当のiPhoneの最新機種が入っていたということです。
記者
「どうやって気づいた?」
買取・マネージャー
「棚卸しといって、前日の買い取った数と当日の在庫の数が合うかを比較したときに、一個少ないということで判明」
さらに…
買取・マネージャー
「調べたら、一度だけ過去にきたことがあるお客様で」
また、男は査定の際、店側に身分証を提出していましたが、本人のものではない可能性があるということです。そして、男はスマホを盗んだ後、自分のスマホを売った代金12万6000円まで受け取り、店を後にしたということです。
店は被害届を提出し、警視庁が窃盗事件として男の行方を追っています。
<YAHOOニュース2023年12月19日22:46配信>より
買取店の店内には、複数台の防犯カメラが設置されており、犯行の一部始終がハッキリと記録されていました。
隠しカメラではなく、見た目もカメラと分かるような形状のカメラが取り付けてあるにもかかわらず、大胆な手口で窃盗をはたらきました。
身分証明書も本人のものではないということは、最初から盗むつもりでやって来たのでしょう。
記録映像には、顔もばっちり映っていたようです。それでもリスクを冒し、10数万円のスマートフォンを盗むというのは、あまりにも効率が悪いような気がします。
おそらくは、店員も、そのようなことを考え油断していたのではないでしょうか。
また、身分証明書も本人ではないものを使用しても、買取は成立するということにも驚きました。
お客様の利便性を重視するあまりに、ちゃんとしたチェックができなかったのではないでしょうか。
いくら高性能のカメラがたくさん設置されたとしても、結局のところは盗難に遭ってしまっては、意味がありません。世の中の人すべてが悪いことをするというわけではないでしょうが、リスクを考えて行動をしなければこのような犯罪は行われてしまいます。
盗難を働いた犯人が一番悪いのですが、犯罪を起こしにくい環境を作ることが、最大の防犯対策になるのです。カメラだけでは犯罪は防げません。
犯罪者を作らないためにも、本当の防犯対策を!