いらないものでも勝手に持ち帰ると窃盗という犯罪になります。
白昼堂々、現場に現れた白いキャップをかぶった男。
しゃがみ込み、何かを手にすると懐に入れました。さらに堂々と持ち去ったのはバッテリー。
その大胆な盗みの一部始終を、防犯カメラがとらえていました。
カメラに顔がはっきりと…盗んだ物を懐に
事件が起きたのは、年が明けたばかりの1月3日 正午前。福岡・飯塚市にある休業中の運送会社が狙われました。
「カメラの死角が分かっていない時点で玄人じゃない。隠れているけど、全部映っています。」と語るのは運送会社社長です。
白いキャップの男が現れたのは午前11時40分頃。会社の敷地に歩いて侵入すると、人がいないことを確認している様子です。
すると男はタバコの吸い殻を、入り口付近の灰皿にポイと捨てました。
男はその足で駐車場へ向かいます。
死角に入ろうとしているのか、カメラを見上げると、あごマスクの顔がはっきりと映りました。
男はしゃがみ込むと、手にした何かを懐に入れます。
盗んだのは、会社のトラックから取り外したサイドマーカーです。夜間に走る際、トラックの幅などを他の車に知らせるもので、中古品でも1つ約3000円するといいます。
バッテリーは堂々と…大胆な窃盗
盗んだのはこれだけではないのです。
次に狙ったのは乗用車のバッテリーです。車から取り外された中古品で、1つ約数百円だというバッテリーを、慌てることなくコンビニへと続く裏口から持ち去りました。
会社の社長は4日、警察に被害届を提出しました。
「売りメインじゃないですか。バッテリーの金額が上がっているので、スクラップ集めていて、(人が)いないから持って行っちゃったみたいな。だからと言って、許されるものじゃないけども...」と社長が言いました。
警察は、窃盗事件として捜査を進めています。
<YAHOOニュース 2023年1月7日11:10配信>より
ゴミであろうとも廃棄するものであろうとも、無断で人の敷地にあるものを持ち去るのは、盗難という犯罪に当たります。
現在、ゴミだと思っていたものが再販するとどんどん価格が高騰しているものも増えてきています。電線やバッテリーなどは最たるものです。車のマフラーの触媒もスクラップ市場では価値が高騰しています。
車だけでなく、パソコンや携帯電話のバッテリーにも、レアメタルが使用されており、リサイクルすることによって、ほかのものに生まれ変わります。半導体の原料にもなります。
半導体不足はまだまだ世界的に解決しておらず、長納期の製品も少なくありません。
犯人は、落ちていたものを拾って、持って行ったという解釈なのでしょうか?
防犯カメラも設置されており、顔も映っているので、逃げ切れるわけはありません。
罪を罪と認め、今後同じことを繰り返さないよう改心してほしいと思います。