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鳥インフルエンザ被害拡大

11月に入り、香川県三豊市で発見された鳥インフルエンザ感染をはじめとし、27日現在まで国内で10の事例が発生しました。特に香川県で8例と最も多く、福岡県、兵庫県(淡路島)でも25日に発見されました。はっきりした原因はまだ特定できていませんが、おそらくは渡り鳥が養鶏場の近くの池に飛来したことによるものではないかと推測されています。香川県の養鶏場の近くには池が多数点在していることが多発した理由ではないかともいわれてます。今からの時期、多くの渡り鳥たちが飛来するので、全国で感染の危険があります。

感染を防ぐ方法は、①感染源を近づけない。②内部での感染拡大を防ぐ。③ワクチンを使って抗体を作る。といったことが考えられると思います。

とはいえ、養鶏場を完全にガードすることは非常に困難です。内部感染も、養鶏場のような飼育方法では不可能です。ワクチンはおそらく費用対効果が合わないような気がします。

人間のインフルエンザ予防接種に使用するワクチンは鶏卵を使用しています。もし、鳥インフルエンザが蔓延してしまったら、鶏卵も入手できなくなることになります。そうすると人間用のワクチンも不足してしまう事になりかねません。予防接種が出来ないと重症化する患者も増加してしまいます。


現段階で感染源と推測される渡り鳥の動きを管理することが予防につながるのかもしれません。動物の生態を調査するためのタグを取り付け、GPSでその動向を管理する事が出来るのであれば、前もって飛来地が予測も出来るようになります。飛来する池が解れば、近辺の養鶏場で接近できないようガードすれば、予防になります。


今のところ、決定的な対応策はなく、こまめに鶏舎の周りを監視することで予防するしかないと思います。
ニュースで何万羽もの鶏を殺傷処分、鶏舎の消毒等の映像を見ると心が痛みます。
関係者の方々の心中を思うといたたまれなくなります。
今回被害に遭われた養鶏農家様にお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
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