お肉の無人販売所で大量に盗難事件。犯罪者に狙わせないための仕組みはどのようにすればよいのでしょうか
10月30日、愛知県岡崎市にある肉の無人販売店。午後11時過ぎ、リュックサックを背負った人物が店に入ると、まっすぐ冷凍ケースの方へ。ふたを開けて商品を取り出すと、棚の上にきれいに並べ始めます。
すると、背負っていたリュックサックを肩から下ろし、商品を詰め込んでいきます。そのまま入口の横にあるレジに目を向けることなく、足早に店を後にしました。わずか3分間の犯行でした。
現場は、交通量の多い国道沿いにある店です。
「人としてどうなのかなと思うところが一番大きいです。悔しい気持ちというか、腹立たしい気持ちがまだ込み上げてきますね」と話すのはお店のオーナー。
盗まれたのは、牛タンやソーセージ、それにハンバーグなどの商品あわせて20点余り、およそ2万円分。防犯カメラの映像では犯行の際、指を折って何かを数えるような仕草も確認できます。
盗まれた商品の中には、韓国のキンパという巻き寿司みたいなもののシリーズが、新商品として出した瞬間に盗られてしまいました
この店舗ではことし7月にオープンして以降、万引きの被害に遭うのは初めてでした。
オーナーは、「捕まってほしい。できれば自分から連絡してくださって、(犯人と)色々とお話しできればなと思っています。取られた分の代金を返していただく」と話しました。
店側は11月2日に被害届を提出。警察が窃盗事件として捜査しています
<YAHOOニュース 2022年11月3日配信>より
急激に店舗数を伸ばしている無人店舗。冷凍餃子をはじめスイーツや焼肉等種類も増えてきました。
元々無人販売というのは農家の方が、畑で取れた作物を机などに並べて、お金を入れる箱とともに置いたことが始まりです。透明なロッカーに商品を収納し、お金を入れて購入するような仕組みが増え、あらかじめ調理、冷凍した食べ物を自動販売機で販売する業者が増えてきました。
なかには、ラーメンやうどん、もんじゃ焼きが入っている自動販売機も登場。一つには冷凍技術の進歩が貢献しています。今後ますます増えていくのではないでしょうか。
無人店舗も、24時間お店を開けておけるので、お客さんも昼夜問わず買い物できるというのが最大のメリットです。人通りが多い場所に店舗を構え、通りから店内が見えるようにガラス張りにしているお店が多いです。
防犯カメラは必ずといっていいほど設置されています。しかし、顔が映らないように、マスクやサングラス、帽子で顔をかくして入店してこられると証拠としては質が下がってしまいます。
今後は、店舗に入る際に会員登録した人だけ入店できるよう、出入管理システムを導入する必要があると思います。あらかじめ身元をハッキリさせとくことによって、防犯カメラの映像だけで盗難の証拠になり、足取りも追いやすくなるのではないでしょうか。
益々人手不足が加速していき、無人での運用をする様々な業種が増えていくと思います。
大手の衣料品販売店では、商品を入れたかごを置くだけで、自動的に精算してくれる仕組みを採用しており、お店のスタッフは接客というよりは、商品陳列に気を配って、きれいな店舗づくりに集中することができます。
ネット販売も含め、売り子が介在するお店も一定数減っていきます。
完全に無人にしてしまうと、盗難の心配があるので、少人数のスタッフで店舗管理を行っていくようになります。必要なのは、カメラではなく、カメラを使うスタッフの方ではないでしょうか。
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