誘拐事件も防犯カメラで、捜査時間の短縮に役立ちます。
会員制交流サイト(SNS)で知り合った福島県在住の16歳が誘拐された事件で、未成年者誘拐の疑いで逮捕された大阪在住会社員の男が、誘い出した少女と2人で歩く様子がJR東京駅など都内の複数の防犯カメラに記録されていたことが28日、警察などへの取材で分かりました。2人は都内で会った後に、男が住む大阪市内へ向かったとみられます。
警察などによりますと、少女は17日から行方が分からなくなっており、保護者が20日に「子どもが帰宅しない」と警察に届け出ました。福島警察署などは県外に出たとみられる少女が写る防犯カメラ映像を分析するなどして足取りを追い、27日に大阪市内で2人を発見、少女を保護しました。少女にけがはありませんでした。同署は県警捜査1課、少年女性安全対策課と捜査しました。
<YAHOOニュース 2022年9月29日配信>より
行方不明になった少女が防犯カメラに映像が残って、東京から大阪まで移動したことがわかり、無事に保護されました。
東京駅や大阪駅は人通りも多く、防犯カメラに残っていた少女の足取りを辿ることはそう簡単ではなかったと思います。しかし、カメラさえついてなければ、見当り捜査しかないので、こんなに短時間に解決にはならなかったのではないでしょうか。
カメラが設置されていて捜査にかかる時間は飛躍的に短縮されました。各地で街頭防犯カメラの設置が進み、台数的にもどんどん増えてきて、死角も減ってきています。
その代わりに、捜査担当者は数多くの防犯カメラ映像を再生して見なければなりません。
イギリスや中国のようにAIカメラで顔認証が可能なものであれば、人が映像を見なくても全国の記録画像から抽出が可能になるともっと操作時間は短縮されます。
その代わりに、プライバシーの保護が問題となってきます。
セキュリティと利便性はお互い相反する事柄なので、最も良いバランスで構築しなければなりません。情報の取扱いについては慎重に議論する必要もあり、今後の大きな課題となります。
子どもを犯罪から守ることは、未来の我が国を守ることにもなります。地域で大切な宝物を守っていきましょう。