三重県鈴鹿市のとある神社に設置された防犯カメラ。さい銭箱の下、そこに現れた怪しい影…動物です。某動植物園によりますと、「アライグマ」ではないかというこの動物。
鈴から吊るされている綱の所まで行き、何をするかというと…前足を2回叩き、頭を下げてお辞儀をしているではありませんか!?
そして1匹が去ったあと、さらにもう1匹、別のアライグマが。こちらも2回拍手。まるで「参拝」しに来たようにもみえます。神社の宮司に聞いてみると。
「人間がお参りしているような姿で、(映像を見た時は)噴き出してしまいましたけども、愛くるしさを感じました」(宮司)
もともと、さい銭泥棒対策として設置したというこの防犯カメラ。アライグマが映ったのは初めてだといいます。さらに、宮司が驚いたことが...なんと、アライグマはちゃんと作法を守っていたというのです。「「二礼二拍手一礼」の参拝が基本。確かにその通りに拝んでいきましたね」(宮司)
そんなアライグマですが、この神社では、犯人はアライグマと思われる“いたずら被害”も過去にあったといいます。「壁面に、色が変わっている板のところがありますが、以前は古いもので穴が開いていまして、そこから小動物が入った形跡がございました。拝殿の中に奉納の額縁とかが掛けてあったのですけが、全部落とされていまして、ガラスが入っているものはバラバラに割れている状態で掃除が大変でした」(宮司)
アライグマはなぜ“参拝”のような動きをしたのか。某動植物園によると、アライグマは手先が器用な動物。綱の先の所に興味があって触ってみたくなったのではないかと話しています。
<YAHOOニュース5/25(火) 11:02配信>より
防犯目的で設置したカメラが、思わぬ光景を記録してくれました。もしかしたら、このアライグマは拝殿の額縁を壊したことをお詫びするために参拝をしていたかもしれませんね。
カメラは時として意図しないものを映し出し、記録してくれます。もちろん犯罪抑止にも一役買っていますが、それ以外に普通なら気が付かないような不思議な様子も持ち主に知らせてくれます。防犯だけではない、優しく見守るといった用途にも活用できるのですね。