昨日、東京・自由が丘の貴金属店で、指輪など70点が盗まれているのが見つかったとの記事が掲載されていました。現場から3人組みの男が逃走するのが目撃されていて警視庁が窃盗事件として捜査しているとの事です。
このような貴金属店を狙った窃盗事件は昔から多く発生しており、その度に防犯対策を色々と試行錯誤して対策を行っています。
しかし、近年の窃盗犯は昔の犯行とは違い、シャッターなどをこじ開けるなどの建物破壊行為を行った上で侵入して、短時間で犯行を終了させてしまう事件が多く発生しています。今回の犯行もシャッターのこじ開けを行い盗まれたみたいです。
このような犯行に対して対策出来ることといえば、「犯行を行う上で時間がかかってしまう。」「侵入されたら威嚇機器を働かせて周囲に知らせる。」「そもそも犯行を行うことが出来ない。」ことではないかと思います。
「犯行を行う上で時間がかかってしまう。」対策としては、外部から侵入する際に時間がかかってしまうように、窓・扉・シャッターを強靭な物にする対策方法です。場合によっては外壁にも対策が必要な場合もあります。(一時期に外壁を破壊して侵入される「爆窃団」という犯罪がありました。)
侵入するのに5分以上時間がかかるようにする事が大切です。
「侵入されたら威嚇機器を働かせて周囲に知らせる。」対策としては、もしも侵入された場合にはベル・サイレン・照明など犯人に対して威嚇を行う方法です。この場合、威嚇機器は複数台の色々な機器を設置して、1つの機器が破壊されても別の機器を使って威嚇を行える方法です。威嚇装置が動作している中で犯行を継続することは困難な場合が多いと思います。
「そもそも犯行を行うことが出来ない。」対策としては、侵入されたとしても盗難対象物を盗もうとしても盗めないようにすることです。例えば、閉店後はショーケースから盗難防止用金庫「防盗金庫」(「耐火金庫」は火災に対する防御であって、盗難に対しては弱いものです。)に保管を行い、簡単には持ち出せないような対策を行う方法です。
又、窃盗犯が侵入された時に煙幕で周囲の視界を完全に遮断する方法も対策の一つです。
よく言われている防犯監視カメラは、営業時間中の盗難に対して有効な手段であって、夜間・休日の窃盗に対してはあまり効果を発揮出来ないものになります。
ですから、防犯監視カメラが設置されているからといって、防犯対策は万全であるとは思わないで頂きたいと思います。