中外日報(2021年1月27日)『システム連動 綿密に調整』
四国八十八ヶ所霊場第七十七番札所の真言宗醍醐派大本山道隆寺(香川県多度津町)は「眼なおし薬師」としても知られ、大勢の参拝者で賑わう。
縁起によると和銅5年(712)にこの地方の領主・和気道隆が乳母の供養のために桑の木で薬師如来を彫り、草堂を建てて安置したことが始まりという。
後に3世真雅、4世円珍、5世聖宝ら高僧のはたらきで寺勢は興隆。自然災害や兵火などに見舞われるも困難を乗り越え、今に受け継がれている。
同寺は昨年、納骨堂の建築にあたって「i-NEXT」と呼ばれる遠隔監視機能を備えた自主機械警備システムを導入した。
遠隔監視機能により、iPhoneやタブレットなどの端末を使って監視カメラの画像確認や連動する自主機械警備システムを制御することができる。自主機械警備システムは、各種センサーが侵入者を検知すると警報メッセージで注意喚起し、音や光を発して威嚇、撃退をはかる。納骨堂や同寺が運営する保育所などに設置し、入退室管理にも活用されているという。
施工したのはセキュリティハウス香川(高松市)で設置にあたっては見た目を考慮し、配線を減らしながらも防犯の抑止力を高めたという。納骨堂完成と監視カメラ設置の時期がずれていたので、システムの連動に支障がないよう綿密に調整した。
担当した白井将典氏(防犯設備士)によると「ご住職が時間を有効に活用できるようなシステムとなるよう、アイデアを出し合い検討を重ねた」と振り返る。
同社は京都市山科区のセキュリティハウス・センターが全国展開する防犯機器の販売ネットワークに加盟している。このネットワークには現在、全国の139社が参加している。
問い合わせはセキュリティハウス・センター「SHネットワーク運営本部」∥電話075(584)6600∥まで。
写真説明
遠隔監視機能を備えた自主機械警備システムを導入し防犯体制を強化した道隆寺
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