中外日報(2020年4月29日)『配線排除し美観を守る』
縁を結び、悪縁は切る御縁祈願の「菊野大明神」で知られる浄土宗法雲寺(京都市中京区)は、戦国時代の1567年の創建とされる。源蓮社然譽上人が現在地に草庵を結んだことが始まりで、2世本蓮社源譽上人が堂宇を建立したと伝えられている。
同寺は昨年12月に防犯システムをリニューアルし、防犯カメラと不審火・放火対策に屋外用の炎センサーを設置した。京都市内の中心部に位置する同寺では、外国人観光客らが無断で境内に立ち入ることが相次ぎ、寺務所まで侵入した者もいて、不測の事態に備えるため設置を決めた。
施工したのはセキュリティハウステクニカ(山口裕二社長、大阪市北区)。機器の採用の決め手となったのは、防犯カメラの映像が鮮明であること、炎センサーから流れる注意喚起のメッセージが日本語・英語・中国語で発せられるといった斬新な機能にあったという。
施工に当たっては境内の美観を損ねず、漏電防止のため、配線をできる限り排除したシステムの「ワイヤレス化」に取り組んだ。
同社は、京都市山科区のセキュリティハウス・センターが全国展開する防犯機器専門の販売ネットワークに加盟。ネットワークには現在、全国の138社が参加している。
問い合わせはセキュリティハウス・センター「SHネットワーク運営本部」∥電話075(584)6600∥まで。
(写真説明)
ワイヤレス化の防犯システムを設置した法雲寺
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