中外日報(2019年11月29日)『無人でも寺を「開放」』
無人状態ながら毎日参拝に訪れる檀信徒のために寺を開く寺院がある。兵庫県姫路市の古刹・天台宗蓮華寺は警備システムを活用することで、住職が常駐できない寺院であっても寺の開放と防犯を両立させている。
同寺は仏像を盗難被害から守ったり、毎日参拝に訪れる檀信徒に寺を開けるため、1年前に警備システムを導入した。
設置したのは、防犯カメラや決まった時刻に開錠・施錠する電気錠などで、タイマー付きの電気錠により自動で入り口の開け閉めを可能にした。
開錠時間中であっても、参拝場所から本尊までの間にはセンサーを設置して警戒体制をとり、施錠と連動してシステムの切り替えが始まる。
離れた場所からでも携帯電話により入り口の開錠・施錠と警備システムのON・OFFの切り替えができ、イレギュラーな対応も可能という。
施工はセキュリティハウス姫路で、同寺のニーズに適応したシステムにするために「スライド式の扉が完全に閉まってから警備が始まるように、扉を加工しマグネット型電気錠を取りつけた」と工夫点を話している。
同社は、京都市山科区のセキュリティハウス・センターが全国展開する防犯機器専門ネットワークに加盟。ネットワークには現在、全国の140社が参加している。
問い合わせはセキュリティハウス・センター「SHネットワーク運営本部」∥電話075(584)6600∥まで。
(写真説明)
警備システムを活用し、安全に寺を開放する蓮華寺
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