ブランドフルーツの窃盗犯、色々な場所で大量に盗み、転売していた事実が判明。同様の犯行を防ぐには?
山梨県内で相次いだ桃の窃盗事件で、警察は、来月にも別の果実窃盗で逮捕、起訴されているベトナム国籍の2人を再逮捕する方針を固めました。
再逮捕されるのは、群馬県伊勢崎市のベトナム国籍の40歳と25歳の男2人。捜査関係者によると、2人は今年7月、山梨市牧丘町と下神内川の畑から収穫前の桃約1500個を盗んだ疑いです。
2人は茨城県と埼玉県で大量のナシを盗んだとして逮捕されていて、調べに対し「ナシや桃はSNSで売った」などと話しているといいます。
山梨県内でも6月中旬以降、桃やブドウなどの果実盗難が相次いでいて、一部の防犯カメラに2人の姿が映るなどしていたことから警察が関与を調べていました。
<YAHOOニュース 2022年10月26日 19:27配信>より
窃盗犯は、大量の梨を盗んだことで逮捕、起訴されていました。調べを進めるうちに、防犯カメラの映像から、余罪が判明したということで、常習犯である疑いも出てきました。
近年農作物盗難被害は年々増加の一途を辿っています。
作物の種類にもよりますが、果樹園は広大な土地で作業するため、目が届きにくいのが狙われる一番の理由です。電源がないところも多く、夜になると真っ暗になり、人目に付きにくいのも犯罪者にとっては好都合になります。
農作物も開発が進み、ブランド化することによって市場価格も価値が上がってきたことで益々ターゲットとして目をつけられています。
ネットの普及に伴って、転売もいろいろなオークションがあり、さらに簡単に換金ができるようになりました。
今年は様々な生活必需品が値上げラッシュとなりましたので、少しでも安く買い物をしようとする消費者が、増えているのも背景にあるのではないでしょうか。
一般的に、農場の防犯というと、カメラを連想される方が多いでしょう。
今回の逮捕に至った過程でカメラの記録映像が捜査の手助けをしてくれました。
問題点としては、敷地が広いとカメラの台数がかなりの数必要になります。
電源の問題、配線工事も考えなくてはいけません。
物理的にフェンスで農場を囲うことも効果があると考えられますが、初期投資が大きくのしかかります。しかし、一度目をつけられてしまうと、繰り返し盗難に遭ってしまう可能性が高いです。
人的対策で見回りするのが、費用も掛からずベターであるといわれています。
但し、四六時中ずっと付きっ切りというわけにはいきません。
設備として用意するのであれば、人が来た時にライトが点灯する、センサーライトは設置したほうが良いでしょう。
電源のないところでも、ソーラーパネル式のセンサーライトもあります。
LCL-31SL
犯罪者は見つからないように、暗闇に紛れて犯行に及びます。人に見られないように注意深く作業しますので、周囲を明るく照らす、大きな音を鳴らして威嚇するなどが、非常に効果的です。
電源が取れればカメラも含めた防犯設備も完備できます。
お金をかける前に、犯罪者に対して、防犯意識が高いと思わせることから始めましょう。
上記のような照明と、パトロールをまめに行っていることを知らしめるような看板があれば犯行を思いとどまらせることができます。