保育園での虐待。防犯カメラは未設置。果たしてカメラは必要なのか?
裾野市の私立保育園で園児を虐待したとして、当時の保育士の女3人が裾野署に暴行容疑で逮捕された事件で、保育士らの暴行や暴言などが複数の園児の前で行われていたとみられることが5日、関係者への取材で分かりました。同園の室内には普段の様子を記録する防犯カメラが設置されていなかったことも明らかになりました。
逮捕されたのは沼津市、無職の女、裾野市、無職の女、長泉町、無職の女の3容疑者。園によると、3人は1歳児クラスを受け持っていて園児数は23人でした。当時、3人を含む計6人の保育士が同じクラスを担当していました。一部の保護者は園児が保育士を怖がる様子などを確認しているということです。
一人目の無職の女の逮捕容疑は6月1日、女児の顔を押した疑いです。二人目の無職の女は、同月27日、男児の足をつかんで宙づりにした疑いです。三人目の無職の女は、同月10日、別の男児の頭を殴るなどの暴行を加えた疑いを持たれています。同署は5日、3人を静岡地検沼津支部に送致しました。
市によると、園内では保育士による「カッターナイフを見せ脅す」「感染症の症状のある園児の尻を他の園児に触らせる」など15事例が確認されました。
<YAHOOニュース 2022年12月6日9:30配信>より
本来子供を守るために預けている保育園での虐待事件。親御さんと虐待を受けた園児の事を考えると胸が痛みます。一人だけならまだしも、三人も同時に逮捕されるということは、保育園自体の体質が虐待を容認していたとしか思えません。
他の保育士は見て見ぬふりをしていたという報道もありました。それよりもひどいと感じたのは、問題の隠蔽に対して誓約書を書かせていたということです。他言無用としているのは、仕事上で知り得た個人情報などの事で、内部で起こった問題を口外してはならない、ということではないです。
カメラが未設置だったということも、やはり隠蔽体質によるものではないでしょうか。
店舗や事務所、工場などは万引きや侵入窃盗などを警戒して設置することが多く、ついでに従業員の監視をしようという考えのところが、今までは多かったのですが、最近の傾向としては、店舗でのクレーマー対策を目的にしているところが増えてきています。
また、サービス向上目的、マーケティング目的というのも増えてきました。設置したカメラが利益を生む可能性があるからです。スタッフとしては監視されている気がするのでいやだと思う人もいるかもしれません。
しかし、プラスで考えれば、ちゃんと見守ってもらえるということになります。評価にも繋がる可能性があります。
ポイントは使用する人の考え方ひとつです。
監視されていると考える人 ⇒ あら捜しをされる(失敗を注意される)
見守ってもらえると考える人 ⇒ 評価をしてもらう(良い点を見てもらえる)
2つの考え方があります。
スタッフの行動を見て、元気がないのを気にかけたり、逆に元気がいいスタッフをほめてあげるなどすれば、職場のモチベーションもアップし、活性化するはずです。
風通しが良い職場というのはそうやって作っていくものです。
カメラは犯罪者を記録するだけではないのです。
もしかすると、今回の事件もカメラが設置されていれば、未然に虐待を防止する働きをしたかも知れません。